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私が施術家を志したきっかけ

  • 執筆者の写真: YUKI HIMEJI
    YUKI HIMEJI
  • 2022年3月3日
  • 読了時間: 5分

更新日:2022年3月24日


こんにちは、NAYUTAマッサージ治療院の姫路雄紀です。今回「初」ブログとなります。

これから、「ナユタの指話(ゆびわ)」ということで、不定期に私が日々感じていることやカラダとココロを豊かにしていくための情報などを発信していきたいと思っております。


初ブログの今回は、自己紹介も兼ねて数ある仕事の中で私が指圧マッサージ師をなぜ志し他のかというきっかけをお話ししたいと思います。


結論から言いますと「交通事故」のご縁にあったことがきっかけでした。


今から約10年前、新卒で某ハウスメーカーに入社し間もない頃でした。営業先から事務所へ帰る途中、青信号で横断歩道を渡っていたとき、突然雷に撃たれたような衝撃が体中に走りました。気づいた時には道路に横たわる自分がいました。


辺りは日が暮れて暗く、さらに雨で傘をさしていました。そこに右折してきた車が私を背後から巻き込んだということで、轢かれた瞬間は自分の身に何が起こったのかさっぱりわかりませんでした。


車に弾き飛ばされた結果、全身の打撲、ムチ打ちになりました。しかし幸い、命には別状ありませんでした。


交通事故で不運の谷に突き落とされたのですが、実は事故に遭う前も職場や仕事に馴染めずにとても悩んでいました。決して上司のパワハラにあったとか職場でいじめられたとかではないし会社に対して何の不満もなかったのですが。。。


はっきり言って、小さな頃から野球一筋で歩んできた人生でした。全ての時間と労力を野球に費やしてきました。アルバイトなど働いた経験もないし、野球関係以外の人間関係もほとんどない。


そんな状況で大学を卒業し社会人としての生活がスタートしましたが、自分がいかに世間知らずで何も出来ないか、なんて未熟なのか。


毎日毎日自分の不甲斐なさで心が落ち込み、頭の中がネガティブな感情で支配される悶々とした日々を送っていました。


入社当初68キロあった体重も1ヶ月で59キロまで減少し、不眠、動悸、頭痛、食欲不振など明らかに精神的に追い詰められて、日々憔悴していきました。


(今思えば、入社早々できないのは当たり前でなにもそこまで思い詰めなくてもいいのにと当時の本人に声をかけてあげたい)


そんなココロのエネルギーがドン底の時、さらに追い打ちをかけられるように事故に遭ったのでした。


(そのときは神も仏もあったもんじゃあないなと思いました)


もうココロもカラダも限界。退職を余儀なくされ、人生で初めて挫折を経験しました。


お先真っ暗。これまで得意の野球で培った経験、実績、それに対する自信、いや過信。音を立てて崩れ去った瞬間でした。



そんな中、交通事故の治療で家族から紹介された治療院に通うことになりました。週に何回か治療院に通うことが私の日課となりました。


全身をマッサージでほぐしてもらいます。押されてみて初めてわかりました。自分の身体がこんなにもガチガチに緊張していて硬くなっていたんだと。ふと、こんなになるまで色んなストレスを抱えていたんだなとあらためて気付かされました。


また、それと同時に施術中は先生が私の話にただただ耳を傾けてくれました。家族のこと、野球のこと、仕事のこと、これからのこと。治療室という空間の中で、人に話してみて初めて、自分のココロが感じていることを自分自身が気づける体験をしました。


とても不思議な事に、施術によってカラダの緊張がとれてきたと同時に、ココロもフワッとほぐれてきて少しずつ現実に対して前向きな気持ちが湧き出るようになりました。

その時、自らの体験を通して"ココロ"と"カラダ"は密接に関わっているんだと体感できました。まさに「心身一如」です。


さらに、身近にいる大切な人の優しさに気づくことができたり、自分を根底から支えてくれる教えに出会うことができたり、さまざまな方のお陰様により、今の自分があるんだと気づかされました。


そしてこの期間に素直な気持ちで自分と向き合ってみました。見栄を捨てどんな仕事が適していて自分の力が発揮できるかよく考えてみました。


約20年間、真っ直ぐに野球道を歩んできました。どうせならこの経験、特技を活かそう。難しい法律や細かい計算はできないけれど、投手としてやってきた繊細な手の感覚、カラダの柔軟性や強さがある。


たくさん身体を鍛えた経験があるしトレーニング方法もいっぱい知っている。


そして大舞台で戦う選手の気持ちもわかるし、怪我がどれほど辛いかもわかるじゃないか。


ないものを嘆くより、自分にあるものを見つけていく視点に切り替えました。


また、入社して交通事故にあってからココロとカラダのバランスを崩したという貴重な体験ができたことで、背伸びせずに自分の強み、経験を活かして人の痛みに共感できる施術家になっていこうという志をたてることができました。


今となっては、入社後辛い思いをしたおかげで、交通事故にあったおかげで施術家という職業と出会えた。良かったなと思っています。


仏教では、自分にとって都合の良いことも悪いことも全て、縁起=因縁生起、縁によって繋がりあっていると明らかにされています。


まさにさまざまなご縁の上に今の私があって生かされているんだとつくづく思わされることです。


今日も諸行無常の風が吹いています。


これからも縁によっていかようにも変化し続ける人生を歩まさせていただきます。


今回は初ブログ。私が施術家になったきっかけということで綴ってまいりました。


最後までお読みいただき有難うございました!!


YUKI

 
 
 

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